電池評価事業立ち上げの背景について 株式会社ポリチオン 上町裕史より
―蓄電池に携わった技術者の思い―

 私は、これまで有機硫黄ポリマーを用いた高容量電池の開発に取り組んできました。この開発を開始したとき、痛感したのは、我が国では、電池評価を受託している企業がほとんどないことです。それは、バッテリーの開発期間が他産業の開発期間より多く要することから、開発企業が資本力のある企業に限られてしまうこと。また、当然ながら資本力のある企業でしかこの開発ができないことから、技術者もなかなか流動化しにくいことがあると考えております。幸いにも私は、新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)さんや出身大学である北陸先端科学技術大学院大学さんや中小企業基盤整備機構さん・石川県産業創出支援機構さん等の中小企業支援機関に支えられ、一定程度の開発環境を整えることができました。私はこのご恩とご縁に報いるため、今後蓄電池業界に参入しようという企業や個人の方が、少しでも参入しやすいよう、電池評価事業を開始しました。

 再生可能エネルギーの社会実現のためには、バッテリーは不可欠のものになり、今後ますますその性能の向上が求められます。

 私は、当社の開発する有機硫黄ポリマー「ポリチオン」の開発で、バッテリー機能の向上に努めることはもちろん、この電池評価事業を開始し、私を育てていただいたバッテリー業界に貢献をしていきたいと考えております。